ノーマライゼーションとは、1960年代に北欧から始まった社会福祉をめぐる社会理念の一つです。
障がい者と健常者とは、お互いが特別に区別されることなく、社会生活を共にするのが正常なことであり、本来の望ましい姿であるという考え方です。
障がいのある人の生活状態や、様々な環境が、障がいの無い人のそれと同じであることは、人間として当然の権利であり、尊厳であるとされています。
同じ人間であるのに差別や区別をされたり、社会生活やコミュニティー等から排斥されるような社会はおかしいのです。
また、障がいをノーマルにするということではなく、障がいのある人の住居・教育・労働・余暇等のありとあらゆる生活の条件を、可能な限り障がいの無い人の生活条件と同じようにすることを意味しています。
それに伴って、それらを実現していくための環境成立を目指す活動、運動のことも「ノーマライゼーション」といいます。